(元)登校拒否系

反学校、反教育、反資本主義、反歴史修正主義、その他もろもろ反対

精神分析

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第三講義(1)

みなさん。真実を言うのは必ずしも簡単ではありません。手短に話さなければならない時は特にそうです。というわけで今日は前回の講義での間違った発言を訂正しなければなりません。 催眠術を使うことを断念した後、取り組んでいる問題と関係することで心に浮…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第二講義(3)

おおざっぱなたとえ話によって、この抑圧の過程と患者の抵抗との必然的な関係を、より具体的なものとしてお示ししてもよいかもしれません。このたとえ話は、私たちが今あるこの状況から取ったものです。 このホールのこの聴衆(みなさんの模範的な平静と注意…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第二講義 (2)

私がヒステリー患者の精神的なプロセスについての理論の基礎としたのは、この抵抗の考え方でした。患者を治療するためにはこの力に打ち勝たねばならないということが明らかとなりました。治療のメカニズムを出発点として、かなり明白な理論を構築することが…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第二講義 (1)

みなさん。ブロイアーが「お話治療」を患者に施していたのとちょうど同じころ、Cbarcot氏は、Salpetrièreの患者たちと共に、この病気の新しい理解に結びつくことになった研究を開始しました。しかし、こうした研究の結果は、ウィーンではまだ知られてはいま…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第一講義(4)

ここまでのところは、ヒステリーの症状と患者の成育史との関係についてお話しただけです。ここからは、ブロイアーが観察したさらに2つの現象について考えることを通して、病気が始まる過程と治療の過程についての手がかりをお示しできたらと思います。前者に…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第一講義(3)

もちろん、犬がグラスから水を飲んだことによって引き起こされた嫌悪のために水を飲めなくなることの他にも、ヒステリーの症状が引き起こされる例についてお聞きになりたいことでしょう。しかしながら、計画通りお話しするためには、ごく少数の例にとどめる…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第一講義(2)

彼の共感的な観察により、応急手当を可能にする手段がすぐに発見されました。患者は、「心ここにあらず」の、精神的な変調の状態の中で、たいていはいくつかの単語を独り言でブツブツ言っているということが明らかになりました。こうした単語は彼女が忙しく…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」 第一講義(1)

みなさん。新世界[=アメリカ]の学士の方々の前に講演者として立つというのは私にとって新しくてやや恥ずかしい経験です。このような栄誉をいただいたのは私の名前が精神分析のテーマと結び付けられているからでしょう。したがって私がこれからお話しするのは…

フロイト講演会「精神分析の起源と発展」翻訳にあたって

ナツメ社から出ている『図解雑学』というシリーズがあります。様々な学問についてとてもわかりやすい解説を読むことができます。これまでに『図解雑学 サルトル (図解雑学シリーズ)』と『図解雑学 ニーチェ (図解雑学シリーズ)』を読みました。左側のページ…