(元)登校拒否系

反学校、反教育、反資本主義、反歴史修正主義、その他もろもろ反対

ウオーク・トーク・セラピー(WTT)



夕方から仕事帰りの初台くんと交流しました。初台くんは、ヨドバシカメラ新宿店のマッサージチェアコーナーで待っていました。毎週通っていて、店の人にも完全に顔を覚えられてしまっているそうです。

初台くんと、いつもの挨拶を交換しました。

僕「こんにちは」

初台くん「こんにちは」

僕「疲れた」

初台くん「帰ろっか?」

僕「。。。」

初台くん「。。。」

この日は突然会うことになったので、どこに行くか決まっていませんでした。

僕「これからどうしようか?」

初台くん「。。。それを決めるのに少なくとも3週間はかかるね」

僕「じゃあ、とりあえず解散?」

初台くん「。。。そうしようか」

というようなやりとりを40分ほどして、けっきょく、新宿からかつて通っていた新宿山吹高校まで歩いて行ってみよう、ということに一応なりました。僕は中退しましたが、初台くんはめでたく卒業しています。新宿駅から、だいたい5キロくらいでしょう。

まずは新宿駅から靖国通りを曙橋方面にむけて出発です。途中、ブックオフがあったので1時間くらい立ち読みしました。

歩きながら会話をしていると、だんだん気持ちよくなってきました。足を一歩前に出すごとに、セロトニンが放出されている感じです。また、しゃべることも脳への刺激になっているような気がしました。たとえその内容が、この上なく後ろ向きなものだとしても。。。

初台くん「うーん」

僕「どうしたの?」

初台くん「さっきのブックオフで、150円の本買っとけばよかった」

僕「。。。」

初台くん「次に行くときには、もうないよ、きっと」

僕「じゃあ引き返す? 引き返して買いに行く?」

初台くん「。。。いや、いいよ」

こういう掛け合いをしながら歩くことがすごく楽しかったので、僕は「ウオーク・トーク・セラピーだね。略してWTT!」と興奮しました。僕はよく、初台くんから「何でもうつ病対策にするね」と指摘されますが、WTTは本当に効果が実感できました。もちろん、そのように感じられること自体、重症でない証拠かもしれないので、もっとつらい方からすると顰蹙(ひんしゅく)ものかもしれませんが。

いろいろと寄り道をしたりしていたので、目的地の高校に着いたころには3時間以上たっていました。高校は夜間部もあるのですが、夏休みで閉まっていました。

5キロ歩いてさすがに疲れたので、帰りはバスにしました。