(元)登校拒否系

反学校、反教育、反資本主義、反歴史修正主義、その他もろもろ反対

今日、東工大に行きます。散歩に。煽るけど。




 煽ってないよ。煽ってないよ。

 と主張してて、

 多数派かどうかはわかんないけど、

 たくさんの人がこりゃー煽りじゃないね。

 と書いてくれた。

 授業妨害だと言われた。

 いや、ふつうに考えてそうじゃない、

 って言ってくれる人がいた。


 泣いたよ。


 ありがと。





 ただ、泣きながら

 ふと

 思ったんだ。


 煽ったとしたらどうなんだ?

 授業妨害したらどうなんだ?







 オバマのミドルネームはフセインだ。



 僕は決してオバマを支持しない。

 もし投票権があったら、迷わず外山恒一に投票しただろう。


 けれども、今回の選挙はすごく興味深いものだった。





 詳しくは長くなるから書かないけど、「建前」と「本音」の人種差別を観察することができた。




 マケインの集会で、あるおばさんがこう言った。

 オバマはアラブ人だって。

 それに対してマケインは一瞬の迷いもなく明確に否定した。





 さて、このエピソードは誰を利しただろうか?


 それは微妙だ。

 現代のアメリカ社会では、このような人種差別主義者はまともに相手にされない。

 それが「建前」のレベルだ。

 だからマケインのリアクションは当然のものであり、

 もしそうしてなかったら

 その時点で彼は完全に抹殺されていたことだろう。


 けれども、「本音」はどうなるのだ?


 このような「本音」と「建前」を同時に露わにしたことは、

 共和党を利するのか否か?




 という観点から、今回の大統領選挙は非常に興味深いものだった。





 さてそれからしばらくして、パウエルが出てきた。



私はマケイン上院議員の発言ではなく、(共和)党員が言っていることにも当惑している。そしてそれは容認されている。たとえば、オバマ氏はイスラム教徒ですよね、といったようなことだ。正しい答えは、彼はイスラム教徒ではないということだ。彼はキリスト教徒だ。彼はずっとそうだった。だが、本当に義にかなった答えは、What if he is(もしそうだったらなんだって言うんだ)?である。何かまずいことでもあるのか? この国においてイスラム教徒であるということに。答えはノーだ。そんなものはアメリカではない。


[4:30以降]




 さて、どうだろうか?






 僕は号泣した。

 なぜか?

 「泣いた」と1回書くごとに、はてな女子からの好感度が78ポイント上昇すると聞いたから。



 そして

 僕は

 思ったんだ。


 What if?


 What if?と。







 僕は自分が弁解し、意図を説明し、文脈への喚起を促し、誤解を解こうとしたことを恥じた。

 泣いた。

 泣いたよ。


 78xいくつか覚えてないくらい。




 だから

 僕は

 前言を撤回する。

 そうだ。僕は煽った。

 そうだ。僕は授業妨害がしたかった。

 そうだ。僕は危険人物だ。

 そうだ。そうだ。排除されて当然だ。排除されない不名誉を拒否する。

 ってね。





 うははははっは。かっこいいな。




 でも、実際にかっこいいんだからしょうがない。






 もし、先週、最低最悪のシナリオが実現していたとしよう。

 それが何だって言うんだ?





 若い諸君に言っておく。

 大学ってのはそういうところだよ。

 まあ、これを見てくれ。




 これが、本来の大学の姿です。

 嘘だと思ったら井口先生に聞いてみて。


 で、ここで暴れ回ってる薄汚い「学生」たちのうち、

 半分くらいは東大生じゃないんだな、実は。


 でも、誰も不思議に思わない。

 それが常識だから。

 それが大学の本来のあり方だから。






 そして、終わってみると、本当になんでもなかった。

 東大生の大半は普通に就職し、まっとうな人生を歩んだ。

 一部を除いて。その「一部」を僕は見たことがある。

 やはり泣いた。


 まあともかく、これは普通のことだった。


 ちなみにハッシー橋爪大三郎は、この敗北のあと悲嘆にくれ、

 もう爆弾しかないのかも。

 と思った。

 しかし寸前で思いとどまった。

 おかげで、彼も真人間になり、普通に社会に貢献している。








 これが、大学ってものだ。



 もし大学に少しでも希望を持っている者がいるとしたら、

 今日、東工大は群衆に埋め尽くされることだろう。

 ま、3万人くらいかな。

 たぶんだけど、可能性としては100%の100万倍。





 それは異常事態だと思うだろうか?

 しかし、異常事態においては、常識的行動が異常なのだ。


 これを、丸山眞男は「さかさまの世界」と呼んだ。

 ま、それについて話し出すと長くなるから、

 また今度ね。



 

 ともかく、これが常識だ。

 そして99%の者が非常識であるとき、残りの1%は非常識に「見える」。






 だから、今日は常識人が集まって祭りになるだろう。

 祭りが起こったらなんだって言うんだ?

 What if?

 So what?









 言うまでもなく、僕はそんな祭りには参加しない。

 1968の教訓は、そんなんじゃダメだってことだから。





 このような「抵抗」は、システムの補完物に過ぎない。

 これも話し出すと長くなるけど、爆弾テロをガチで謀っていた人物が

 立派な社会人となり、今やあずまんを呼び寄せるに至ったことだけ指摘しておく。




 こんなんじゃダメなんだ。

 学生運動なんかやったって無駄だ。

 それは大学の一部だ。

 大学と共につぶせ!




 それが我が党の主張だ。





 だから、今日は相当な騒ぎになると思うが、

 僕はそれには加わらない。







 ただ一人で静かに東工大を訪れ、

 建築をめぐり、

 写真を撮って

 帰る。




 面白いことが起こってたら見物はするかもしれない。

 ただそれだけだ。







 良い大学も悪い大学もない。

 ただ大学があるだけだ。




 「良く」することに手を貸してなるものか。



 しかし良くしたい諸君が何をしたって自由だ。

 これは煽りだ。

 しかしこれは君の責任だ。

 煽りに煽られるかどうか

 ってことを選ぶ自由を君は持っているのだ。




 ああ、すべてが自由だ。そしてすべてに対して責任がある。


 泣けてくるね。




 ん? ハッピーな諸君もいるか?

 ほうほう、それはよかった。「当たりクジ」だよ。









 だが君は苦しいかもしれない。

 悲しいかもしれない。

 痛いかもしれない。

 不安かもしれない。

 何がなんだかわかんないかもしれない。





 その君に言おう。

 それはマトリックスだ。





 荒唐無稽に聞こえるかもしれないが、

 そしてそれを証明することはできないが、

 反証もできない。





 君の本当の人生は、超ウルトラ大サービスにハッピーなのだ。

 そして君は思ったのだ。

 不幸とはなんだろうかと。

 痛いとはどんな感覚だろうかと。

 不安とはどんな状態だろうかと。

 混乱するとどうなるのだろうか。取り乱すとどうなるのだろうかと。


 そして君はうなるほど金を持っていた。

 だからマトリックスの人生を買った。



 だから、君は不幸なのだ。





 なんてラッキーなんだ!





 その不幸を噛みしめろ。

 味わえ。

 1分1秒でも長く。

 決して死ぬな。

 君はあと50年生きる。

 その権利を買ったから。

 そして目覚める。


 もしそれを1秒でも縮めたら、

 損だろ! どう考えても。



 味わえ。不幸を味わえ。




 そして、それが自由というものなのだ。

 そして、それが責任というものなのだ。









 というわけで、僕は東工大に行く。

 静かに。

 落ち着いて散歩する。

 いくつかの建物に入って写真を撮る。



 「行く」と書いたら、

 「行かない」という意味だと思われるかもしれない。


 だったら、そんな君のために書こう。

 行かないよ。


 それにもウラがあると思ったら、↑の2段落をループし続けてくれ。







 僕はいま泣いている。

 こんなに泣けるなんて、

 なんとラッキーなことだろう。






 姜尚中は来るだろうか? どっち側につくかな? もし来たら、暴力沙汰になるかもしれない。しかしそれを決めるのは姜尚中の自由だ。








 あるいは、こういう方法もある。




 わはははははは。

 これは笑える。





 しかしやっぱり悲しいのだ。

 なんせ、こんな後日談があるからね。




 そしてまた最近こんなことがあった。





 わははははは。

 こりゃいいね。



 こいつこれからどうなるの?

 なんの利益があるの?

 バカじゃねえ。





 もう、泣くしかないよ。




 けど、これが自由なんだ。





 そして「さかさまの世界」ほど、自由に満ちあふれる状況はないのだ。

 そしてこの一瞬のために全世界と全歴史があり、それが君の人生で、

 自由なんだ。




 ああ、なんと悲しいのだろう。





 ってことはなんて幸せなんだ!









 

 オバマは、就任演説で「バラク・フセインオバマ」と名乗るそうだ。













 お断り

 99.999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999%はセーフです。歓待されます。ただ、ぜーんぶ自己責任だからね! そして僕は安全策を取るからね! 絶対にないと思うけど、もしなんかあって、僕だけ助かったからって僕を恨まないでね! 本当に自由だから!


 追記1

 ああそうそう。昨日、僕は実際にリベラルに行動する人々と話した。感動した。そして、思うところがあった。『あなたが平等主義者なら、どうしてそんなにお金持ちなのですか (こぶしフォーラム)』って本がある。彼らがリベラルであったかどうか知らない。だが彼らは僕に極めてリベラルに接してくれた。で、じゃあ左翼である僕は何なの? と思った。


 追記2

 すべてが自由だ。何かに縛られていても、それは人間にとっての状況である。そしてサルトルによれば、自分で決めたことについても、次の瞬間にそれをどう決めなおすか、という自由から逃れることはできないのだ。たとえば、もう一生、酒は飲まないと決めたとする。しかし一瞬あとには、そのルールもまた状況となり、また自由となるのだ。だから人間は何をするかわからない。これが不安というものだ。そのことを自覚したとき、人間は可能性の眩暈(めまい)におそわれる。僕は今クラクラしている。そしてそれが生きるということだ。


[日記">


 なんちゃって。

 僕ちゃん、やっぱりかっこいいね。

 でも同時にかわいいんだよ。


 ピースアウト!

 

 と言いつつ追記3

 これ、いま世界同時多発的に起こってることだからね。関係ないかもしれないけど。「ギリシャ」「フランス」「イタリア」「ニューヨーク」で検索してみて。

 


図解雑学 サルトル (図解雑学シリーズ)

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