「東京大行進2014」に直接抗議します
本日、新宿にて東京大行進なるデモが開催される。私はこれに反対である。日の丸バッテンと「在特会は日本の鏡」、「反在特会を口実とする差別・日本植民地主義を糾弾」というメッセージを記したスケッチブックをかかげて、これから抗議にむかう。
大行進は、在特会などの行動する保守と呼ばれる直接行動型日本主義運動へのカウンター行動を担っている人々によって企画されたものである。この人々は、在特会などを日本の主流に対して例外的な害悪として排除しようとしている。しかし、これまでにも述べてきたようにそれは間違いだ。
私は、在特会を知るにいたって以来、一貫してそれは日本の鏡であると主張してきた。どういうことか? 1945年の日本敗戦は、侵略戦争と植民地主義からの断絶にはいたらなかった。植民地主義は続いている。在特会による京都の朝鮮学校襲撃に驚くかもしれない。しかし、警察をはじめとした国家権力は、以前から朝鮮総連や朝鮮学校へのあらあらしい弾圧を行ってきた。在特会の歴史観は、議会制民主主義の中枢にあるものたち、それを支持する多くの人民のそれと大きなずれはない。在特会に反対するのであれば、日本という植民地主義と差別のしくみの症状として反対しなければならない。
今回のデモは、規律ある党派によって組織されたものではない。そこには、多様な人々が集まる。日本人もいれば、外国人もいる。まさに在特会などの暴力の標的となっているものたちも含まれるだろう。右翼もいれば、左翼もいる。年齢やジェンダー、セクシュアリティ、階級もさまざまだ。主要な参加者のなかには、民族差別を含むヘイトスピーチを平然と行うものや、靖国神社を信奉するものも含まれる。
在特会は敵だ。しかし、敵の敵はいつも味方か? たしかに、ある目的のために、異なる立場にあるものたちが手を結ぶべきときもあるだろう。しかし、対在特会という敵対線の内側にも、決して妥協してはならない敵対性がある。ヘイトスピーチをためらわないものや、日本植民地主義を肯定するものたちを、容認してはならない。
そのようなものたちの実態を知らずに参加するものもあるであろうが、注意を喚起するためにも、そしてなにより、反差別を標榜する取り組みにおいてあからさまな差別や植民地主義が容認されていることに抗議するために、私はデモに対峙する。
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