革マル派とジュクの思いで
いま入院しているところから、早稲田には歩いて行ける。
20年近くまえ、早稲田大学の学園祭に行ったことがある。近くの高校に在籍していた。入場するには200円のパンフを買う必要があった。
小さな講演会に行って受付簿に記入したら、後になって自治会(革マル派)から勧誘があった。731部隊をテーマにした香港のB級映画を見せてもらうことになった。
数時間にわたってオルグを受けた。対立するセクトについての話も出た。
僕は聞いてみた。
なぜ革マル派なんですか? たまたま早稲田に入ったからであって、もし法政に行ってたらいまごろ中核派で革マル派の批判してるんじゃないですか?
これにたいして、革マル派の客観的優位性を示すような回答を僕は期待していた。
ところがお兄さんは、こう言った。
常野くん、それはジュクというものだ。
え、ジュク? なんですかそれは?
受ける苦しみと書いて受苦。受動的に出会ってしまったんだ。
ええー、深い、深い答えだー、と感動した。
今日のオチでした。
ごめん、次は面白い話書くよー。